読書まとめシリーズ別:『バベルの図書館』(旧版)
バベルの図書館 (旧版) J.L.ボルヘス編集(国書刊行会)
イタリア、フランス、ドイツ、スペインで刊行された国際的出版物の日本語版。現代文学の巨匠J.L.ボルヘスが編集、各巻にみずから序文を付した、夢と驚異と幻想の全く新しい「世界文学全集」。ポー、カフカ、ドストエフスキーからアラビアン・ナイト、聊斎志異まで、文学のすべてがこの30冊のなかに! イタリア・オリジナルの装幀。
(――国書刊行会)
◎旧版バベルの図書館
バベルの図書館シリーズには新編があるがこちらで紹介するものは古い方である(新編では旧版30冊が合本され6冊になっている)。バベルの図書館の表紙絵は三種類あり、箱、本の表紙、月報でそれぞれ微妙に異なる。これはイタリアで出版された当時の装丁がベースになっている。収録されている小説はこのシリーズでなくとも読めるものも多いが、装丁に惹かれて少しずつ集めている。それほど厚い本でもなく、また短篇がほとんどであるので気軽に読める。やはりボルヘスが手がけた編集、古今東西の幻想文学をいっぺんに圧縮した全集というような趣である。
2.『無口になったアン夫人』サキ
3.『人面の大岩』ナサニエル・ホーソーン
4.『禿鷹』フランツ・カフカ
5.『死の同心円』ジャック・ロンドン
6.『アーサー・サヴィル卿の犯罪』オスカー・ワイルド
7.『ミクロメガス』ヴォルテール
9.『代書人バートルビー』ハーマン・メルヴィル
10.『聊斎志異』蒲松齢
11.『盗まれた手紙』エドガー・アラン・ポオ
12.『ナペルス枢機卿』グスタフ・マイリンク
13.『薄気味わるい話』レオン・ブロワ
14.『友だちの友だち』ヘンリー・ジェイムズ
15.『千夜一夜物語 -バートン版』
16.『ロシア短篇集』ホルヘ・ルイス・ボルヘス編
17.『声たちの島』ロバート・ルイス・スティーヴンスン
19.『悪魔の恋』ジャック・カゾット
20.『アルゼンチン短篇集』ホルヘ・ルイス・ボルヘス編
21.『輝く金字塔』アーサー・マッケン
22.『パラケルススの薔薇』ホルヘ・ルイス・ボルヘス
23.『ヴァテック』ウィリアム・ベックフォード
24.『千夜一夜物語 -ガラン版』
25.『科学的ロマンス集』C・H・ヒルトン
26.『ヤン川の舟唄』ロード・ダンセイニ
27.『祈願の御堂』ラドヤード・キップリング
28.『死神の友達』 ペドロ・アントニオ・デ・アラルコン
29.『最後の宴の客』ヴィリエ・ド・リラダン
30.『逃げてゆく鏡』ジョヴァンニ・パピーニ
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